AiRship

AR

2019

サイズ可変

2017年を最後に、日本の空を飛ばなくなった飛行船。お手持ちのiPhone/iPadで復活します。

ARを使い、飛行船を製作しました。

高度経済成長期の日本の空には、様々な飛行船が飛んでいた。東京タワーと飛行船の組み合わせで印象深い方も多いのではないだろうか。実際、キドカラーや富士フィルムなどの飛行船が空を飛び、デパートの屋上にはアドバルーンと、「風船」をよく目にした。
2017年にメットライフ生命の保有するスヌーピー号が引退して以降、飛行船は日本ではみられなくなってしまった。パイロットの数が宇宙飛行士よりも少ないとも言われるほど不足しているのもそうだが、その背景には、「見上げる広告」の衰退にあるのではないだろうか。
「見上げる広告」にはいくつかあるが、今でも残っているものといえばビルの看板だろう。高速道路向けの看板広告はいまだに健在だ。それに対し、消えたものは————————飛行船とアドバルーンだ。
高度経済成長期以降に乱立するようになったビルは空を狭くした。もはや上をみても飛行船やアドバルーンは見えなくなってしまった。モバイル化が進み、もはや新聞ですら隅に追いやられる始末だ。それは、広告でも同じだ。広告の中心はスマホへと変わり、「見上げる広告」から「下を見る広告」に変わった。街を見れば誰も空を見てはいない。
そして、消えてしまった飛行船は、スマホというメディアを介してしか見ることができない。それは取って代わられた広告媒体へのアンチテーゼとしての作品だ。

操作方法

iOS12以降がインストールされたiPhone/iPadを使用します。

1,飛行船のモデルの画像をタッチします。

2,モデルが表示されたら、切り替えボタンから「AR」をタッチします。

3,地面にカメラを向けます。

4.モデルが置けたら、上を見上げましょう!